1月18日(土)「ルーキー・オブ・ザ・イヤー in LOCAL(以下ROYL)」全国大会の審査員を仰せつかり上田市に伺いました。
今年で2回目の開催となるこの大会は、29歳以下の地域企業で働く若手社会人を対象に、その仕事ぶりと成長を称える場です。

若手社員に光を当てるROYLの開催意義
地域の中小企業では、若手社員が少ないために、自分の成果を相対的に評価する機会が少ないのが現状です。
仮に社会的な評価があっても注目されるのは会社の代表者が多く、若手が脚光を浴びることは稀です。そんな中、ROYLは、地域で活躍する若手社員にスポットライトを当て、さらなる成長をエンパワーメントする場として誕生しました。
私自身も若手のキャリアを支援に関わる中で、様々な支援により新卒3年以内の早期離職が減少する一方、5~7年目の30歳前後でキャリア・プラトーに陥り、離職を考える若者を見ることがありました。ROYLは、そうした若手たちにとっても重要な機会となると感じます。

熱意あふれるプレゼンと感動の瞬間
全国から選ばれた14名のファイナリストたちのプレゼンはお世辞抜きでどれも素晴らしいものでした。成果だけでなく、それぞれの人生ストーリーも垣間見え、胸を打たれる内容ばかり。
笑いや涙を誘うようなプレゼンもあり、終わった頃には会場は一体となっていました。




審査は非常に難航しましたが、それだけレベルが高かった証拠でしょう。応援のために駆けつけた上司や同僚が壇上で健闘を称え合う場面は感動的で、この光景はかつて私が参加した「マイプロ全国Summit」を彷彿とさせるものでした。


大会がもたらす影響と新たな可能性
2日目の振り返りでは、出場者の同僚たちが「彼らの仕事ぶりを見て、自分も地域や顧客のために頑張りたい」と語る場面がありました。この大会は個々の成長だけでなく、組織全体に大きな影響を与えることを改めて実感しました。
また、出場した若手同士の間には強い絆が生まれており、大会後の別れを惜しむ姿は、まるで「地域同期」のよう。似た境遇で頑張る同世代が「戦友」となることで、さらなる成長の原動力となることでしょう。
2017年から「ルーキーズカレッジⓇ」を通じて地域同期の学び合いを支援してきましたが、ROYLをその次のステップとしてつなげることは、地域における人的資本の育成にも有効だと感じました。
地域の企業が一丸となって若手を育てる仕組みを、地域全体の人事部として形成することも、今後の可能性として大いに期待できそうです。

次年度への期待と感謝
若手社員が会社の一体感を生む「ハレの日」として、ROYLは素晴らしい場でした。
次年度も全国大会や地方大会が開催されるとのことですが、新潟でもこの感動の場を実現できないか、ぜひ考えてみたいと思います。
最後に、大会に携わったすべての方々に感謝の意を表します。出場者のみなさん、そして運営を担ったことろどやG-netの皆さま、本当にお疲れさまでした!
このような素晴らしい大会に審査員として関わることができ、心から感謝しています。
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