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中条高校の伴走支援が今年もスタートしました

  • 執筆者の写真: Kazuki Yamamoto
    Kazuki Yamamoto
  • 6月23日
  • 読了時間: 3分

当社がアドバイザーとして伴走支援を担当する、新潟県立中条高校の地域協働型探究学習プログラムが今年度もスタートしています。


中条高校は新潟県の「高校と地域との連携・協働体制構築事業」に採択され、2024年から地域との連携協働を行いながら、改革に取り組んでいます。ご縁をいただき山本がアドバイザーを拝命しています。


昨年度、中条高校では「中条高校地域アカデミー」の探究学習を柱とした教育魅力化の取り組みを始動しました。その結果、取り組みはじめた初年度にもかかわらず入学者数が前年比で40%増加するなど大きな成果が出ました。人口減少による少子化が進む中で、この結果は偶然だけではないと思います。


しかしながら、依然として統廃合のリスクは払拭されていません。地域の高校がなくなることで人口流出が加速するなど、地域全体の衰退が加速することは先行研究から明らかになっています。そのため「地域の人事部」としても、地域高校の活性化や存続は重要なテーマと考えています。


進化した中条高校未来探究


今年度、中条高校の探究学習プログラムは「中条高校未来探究」として進化しました。1年生は地域探究、2年生は地域探究とマイプロジェクト、3年生は進路探究を軸に取り組みを進めています。


4月には生徒向けのキックオフ講演を全校生徒を対象に実施。5月は協力いただく地域の事業者や大学関係者を交えた意見交換会を開催し、昨年度の反省を活かしつつ、インプットとアウトプットのバランスを重視した探究学習の設計を行いました。




一学期は地域に出る前段階として、探究活動の基礎となる学習を計画的に進めました。 生徒たちはインタビューやファシリテーションのスキル研修を受けた後、自分たちが取り組みたいテーマを教員やコーディネーターと個別に面談しながら丁寧にプランニングしています。こうした細やかな対応は、小規模校だからこそ可能な強みです。


地域との交流「トークフォークダンス」開催


そして今年度、新たな試みとして導入されたのが地域の大人と生徒が1対1で対話する交流イベント「トークフォークダンス」です。1・2年生約80名に対し、地域の社会人が平日午後にもかかわらず約80名も集まり、大盛況となりました。予想を大幅に上回る地域の方々の参加は、胎内市の協力体制の厚さを実感する機会となりました。



当日はトークフォークダンスのファシリテーターを担当しましたが、80組が同時に対話を繰り広げる光景は圧巻で、テーマを変えるごとに生徒たちの表情が豊かになっていく様子が印象的でした。


参加した社会人の方々も、生徒たちとの交流を終始楽しんでいる様子で、終了後の振り返りでは、学校と地域が一体となった達成感や感動的な場面もあり、地域との絆がさらに深まったことを感じることができました。


新潟県内の公立高校において、この規模でのトークフォークダンス開催は恐らく初めてであり、記録にも記憶にも残る意義深い一日となりました。


全国から生徒を募集する「地域みらい留学」に向けても本格的に動き出した中条高校の魅力は、今後ますます全国に伝わっていくことと思います。


地域みらい留学ページ(中条高校)


当社としても引き続き、「産業と教育の越境」をテーマに中条高校と胎内市の学びの土壌を豊かにすべく伴走支援してまいります。


今後の中条高校のさらなる進化にぜひご期待ください!

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